2012年 1月29日(日)

緑井の毘沙門天の”初寅祭”に行ってきました。毘沙門は四天王の一人、「多聞天」が祀られえています。毎年宵宮に参拝する為 これまで登ったことのなかった毘沙門天の背後に聳える権現山ですが、今年は日曜日と重なったこともあり少し早めに自宅を出てこの山に登ってみることにしました

臨時駐車場になっている安佐中学校に車を停め、ここから歩き始めます。参道の入り口には露店が何軒か並んでいましたがそれを過ぎると住宅地の中を歩きます。しばらく行くとポツポツと雨が降り始めました。軒先をお借りして雨宿りをしながら「あ〜ぁ 傘も持って来てないし困ったなぁ これじゃあ権現山は無理かな」 と思いながら空を眺めていると雨は直ぐに止みました 

参道には参拝者に交じって登山者の姿もちらほら見かけられます。仁王門を抜けるとここからは階段が続きます。参道の傍らには七福神をはじめたくさんの石像が並んでいて、お地蔵様に手を合わせながら登っていきます

毎年旧暦の初寅の日と、その前日に行なわれるのが初寅祭。一年に一度だけご本尊が開帳され多くの参拝者が訪れます。日曜日と言うこともあり毘沙門天本堂の境内は人であふれかえっていました。私たちは本殿を通り過ぎ権現山山頂をめざしました

本堂左奥にある多宝塔へと続く道を登っていくと”里見の岩”がありここからは広島市内が一望できます。そのすぐ上に朱塗りの鮮やかな多宝塔があります。その先に”権現山山頂へ560m”と書かれた標識があり、ここから階段が続きます。かなりの急坂で流れる汗を拭きながらひたすら階段を登っていきます。たまらず着ていたダウンジャケットを脱ぎました

ようやくテレビ塔が見えてくる頃には、もう汗びっしょり。山頂に到着するといすとテーブルのベンチがあり親子連れが休んでいました。山頂で写真を撮ると4時の御開帳に間に合うようすぐに下山開始。途中、見晴らしの良い場所で写真撮影をしました。ここからは松笠山・二ヶ城山やガガラ山・武田山から続く広島南アルプスが目の前に広がります

本堂まで下ってくると境内は参拝者で埋め尽くされていました。私たちも列に並び、毘沙門天の解説を聞きながら4時の御開帳を待ちました。それにしても寒い「まだかなぁ…(-_-;)  4時を少し回ったころいよいよ御開帳が始まりました。今年一年の健康と登山の安全・商売繁盛をお願いしました

参拝を終え少しお腹が空いたので本堂そばの茶屋でうどんを頂きました。冷え切った身体に暖かいうどんは何よりのごちそうでした。下山を始める頃から少し雲行きが怪しくなってきたので、急いで参道を下りました。あと少しで安佐中学校というところで雨が降りはじめましたが、雨足が強くなるまでに何とか車まで戻ることが出来ました。今回は以前から気になっていた権現山登山を終え帰路に着きました
安佐中学校P(14:10)→仁王門(14:40)→毘沙門天本堂(14:55)→里見の岩→多宝塔(15:00)→権現山山頂(15:10)〜(15:25)→多宝塔(15:35)→毘沙門天本堂(15:40〜16:30))→仁王門(16:45)→安佐中学校P(16:55)
初寅祭
参道 露店で 賑わう毘沙門天参道
 鳥居 鳥居
仁王門   仁王門 二階部分は鐘楼
 参道の石段を登っていく 石段 
 七福神  参道脇に立つ七福神
 毘沙門天本堂 毘沙門天本堂
 多宝塔 朱塗りの鮮やかな多宝塔 
階段が続きます 階段 
山頂へ  流れる汗を拭いながら山頂へ
 まだまだ階段が続きます  階段が続く
二ヶ城山・呉娑々宇山 二ヶ城山の背後には呉娑々宇山が聳える
 権現山山頂  権現山山頂
福銭 福銭 毘沙門天本堂では”参拝のお礼に福銭が配られる。中には五円玉が一つ入っていて翌年の初寅祭にその福銭をお返ししてまた新たな福銭を頂く習わしがある

これはその昔、祭礼にとお賽銭を拝借して帰った参拝者が自分の財布に入れておいたら商売が繁盛して成功した…と言うことからこの慣習が始まったと言われている
 
ホームへ  登山記録へ
パノラマ
広島市内 右に武田山を望む
 今回の軌跡
権現山地図
権現山データ
 総歩行距離  5.6km  総時間 2時間46分 権現山標高  397.1m 
広島市安佐南区緑井町
権現山(397.1m)と初寅祭
inserted by FC2 system