2011年 12月23日(祝)
今週末やって来るクリスマス寒波の影響で この日も広島県南部でも時折雪がチラつくとの予報。近場の山へ行こうと思いたち以前から気になってた
ネット仲間の修行僧さんが登られた郷原の
岩山に登ることにした。国道375号線を広から東広島に向かう途中 郷原の町から見えるこの山には”火の用心”と書かれた文字があることで知られる山です
近くの郷原の町に住む姪に山について尋ねてみると「あぁ 城山ね。うちの息子が小学校の遠足で登って転んだ山よ。岩が多いから気を付けて登ってね」 と言う返事。どうやらこの山は地元では城山(じょうやま)と呼ばれて親しまれているようです
今回は道が狭いこともあり 軽トラに乗り先日気ままなダンナが
チェックしておいた登山口に向かった。予め許可を頂いておいた登山口近くの私有地に駐車し、墓地のそばの登山口から登り始める
登山道を歩いていくと林道がありこれを横切りしばらく行くと 目の前に大岩が現れ、足元には水場がありここで道が二岐に分かれていました。右に向かって登っていくと巨岩の下に小さな祠がありこれが薬師堂でした
しばらく行くと展望が開けた場所に出ます、眼下には黒瀬や郷原の田園地帯が広がっています。空を見上げると白いものがチラチラし始めました。登山道を更に登っていくと分岐があり”石塁郭跡へ”と書かれていたので右に向かって歩いていくと石垣の跡が残されていました。山頂近くには井戸の跡もありました
山頂は小さな広場になっていますが展望もなさそうなのでそのまま南に向かって少し下って行くと展望の良い場所に出ました。「さて 火の用心の文字はどこにあるのかな?」辺りを探してみると岩場の下の方に白く書かれた文字がかすかに見えます。気ままなダンナが文字の書かれた岩まで下りてみることにしました。そばで見るとかなり大きな文字だったそうです
見晴らしの良い岩場の上で昼食を摂ることにしました。目の前には野呂山、左には東広島・黒瀬方面、眼下に郷原の街、右に目をやれば瀬戸内海の広湾まで見渡すことが出来る大パノラマが広がっています。昼食を摂り終えたころから再び雪が降り始めました。東広島の方向には雪雲がかかって白くかすんでいます。急いで下山開始です
雪はすぐに止みやれやれです。薬師堂のところまで戻ってきました。すぐそばに絶妙なバランスで重なり合った大岩があります。大人一人が何とか潜れるこの岩の間を抜けていくと大岩の分岐の所に出ました。これが”子宝参道の胎内くぐり”だそうです
この山は戦国時代大内氏の山城があり、その城は毛利元就によって落城という歴史のある山でした。第二次世界大戦では砲台が山頂に設置されていました。今では石垣や井戸跡を残すのみとなっています。また山頂近くには塹壕(ざんごう)と言われる溝を掘った跡を見ることが出来ます。いつもは何気なく通り過ぎていた山にも多くの歴史がありその素晴らしさを改めて知ることが出来ました。これが里山歩きの魅力ですね
自宅(10:00)→岩山登山口(10:40)→薬師堂(11:00)→展望所(11:10)→石塁郭跡(11:25)→岩山山頂(11:30)→展望台(11:35)→井戸跡(11:40)→昼食(11:50〜12:30)→薬師堂(12:55)→登山口(13:15)